足首の痛みはスポーツによる使い過ぎの場合や、偏平足や外反母趾などの足部変形など、様々な原因がありますが、レントゲンには写らないことも多いのです。骨折や骨の変形ならば異常が見つかりますが、筋肉や腱の炎症などはレントゲンで確認することができません。
そのような場合は、鍼灸治療を考えてみるのもよいでしょう。
西洋医学と東洋医学
西洋医学では、壊れた部位を治すことを主流としています。湿布や痛み止めの注射、消炎鎮痛薬の服用などが主な治療ですが、痛みの部位を発見できない場合もあります。そういう場合は、東洋医学を取り入れるのも一つの方法です。
東洋医学では、痛みの部位だけではなく崩れてしまった体のバランスを整えながら、自然治癒力を高めることが目的になります。気(気力)血(生命活動の活発化)水(代謝や免疫)という三つの大きな柱で心身ともに治していこうという考えです。
手足には五臓六腑に繋がる経路があるので、手足のツボを針や灸で刺激することによって全身の血液の循環を促し筋肉のバランスを整えるのです。
鍼灸治療で足の痛みを緩和する
足首が痛いと、どうしても痛い足をかばうように歩きます。そういう姿勢が筋肉のバランスを悪くしてしまい、ますます痛い足首への負担も大きくなるという悪循環が起こります。全身のバランスを整えてゆがみを治すことで、血流も良くなり痛みの緩和に繋がります。
針もいろいろな種類があり、使い捨ての針や熱湯消毒して使う針もありますので治療院で確かめてください。針は皮膚の1mm~1cmの深さまで刺すことが出来ますが、体の弱い人や痛みを感じやすい人や初心者は、浅くても十分に効果は期待できます。